201910-343:デュポンライン2

デュポンのライター

先日見たドラマのセリフの一節です。
このジッポライターのふたを開けるときの音色が気に入って買った
今は100円ショップで2~3個セットのライターがデフォルトですが、バブル期はキーンというきれいな反響音が大人の証明のようなムードを漂わせていました。デュポンライン2というモデルが古き良き時代のカネの臭いがする音をだしています。
タバコを吸わなくても火はつけられるだろうということで、ホテルマン特に宴会やレストランの黒服は短髪でイタリア製の高そうなエナメルの靴を履き、ゴールドのデュポンのライターでキーンと音を出してお客様のタバコに火をつけていました。この日常の光景を見ているクリームコートはチップを貯めて黒服になった際にデュポンのライターを手にしました。当時は年功序列でしたから何年か普通に務めれば必ず黒服になれました。
今は受動喫煙を嫌いパブリックスペースは禁煙ですが、紫煙が大人のマナーの一部のような時代にはレストランのテーブルの上には必ず灰皿がセットされていました。何回かフレンチレストランで、その灰皿の下にチップを置き、黒服が灰皿を交換するときにチップを受けとる現場を見たことがあります。1~2万円の料理の対するチップですから小銭ではありません、景気の良い時代は給料に手をつけなくても暮らしていける額でした。もちろんこの所得は無申告です。だらしないとかルーズとかではなく、業界の常識、そういうものでした。

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  1. Robi2
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