201910-312:積極的・自主的廃業

廃業

競争に負けて廃業、法人の孤独死。人口減少で地域経済が低迷、業績低下に加えて大手企業進出でローカル中小企業が事業継続を辞めるケースが増えています。取引先に迷惑をかけないのが自主的廃業、取引先を巻き込むのが倒産、経営者は自己破産。どうやらリーマンショックが元凶のようです。当時潰れるはずの会社がモラトリアム法で延命され、植物法人状態で事業継続してきた会社、今後1年に30万社が市場から消えていくそうです。
再出発の余力を残しての廃業がいい廃業なのですが、余力があるうちは捲土重来を期待し諦めない限り負けはないとかいっているうちにステージ4となります。後講釈ではそうなりますが、有価証券取引での損切と同じで、コンサルタントに言われてもそもそも他人の話を聞かないので、たくさん授業料を払わないとできない意思決定です。
持続可能な近未来は、余力を残して廃業する人たちにはあるはずです。

学生時代、瀬戸内海の小島での合宿中に干潮で歩いて渡った無人島から泳いで戻ったことがあります。瀬戸内海はプールのように波がなかったのですが潮の流れを知りませんでした。このままでは流されると思い、余力があるうちに、先に着いた仲間に助けを求めました。十分に余力があったので、仲間には冗談だと思われました。沈み始めてようやく助けに来てくれました。同様に、余力を残しての廃業も難しそうです。

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