201910-307:「お菓子の下に金貨があった」件

賄賂

時代劇から現代劇まで古今東西よくある話ですが、原発+人権+民族問題を絡めてリメイクされています。貰ったけど返した、盗んだけど返したということで民事は収まると考えるのでしょうが、刑事としては返金して謝罪で済むなら警察はいらないという、これまた良く聞く話になります。
昔お世話になった同族企業では、従業員が取引先からモノを貰うことはご法度でした。業者が従業員に金品を渡すということは、その費用は仕入れ額に上乗せされるので、オーナーは嫌いました。従業員が受発注の際にモノを貰った業者に都合の良い取引をすることで会社の利益が損なわれる、これをオーナーは許しませんでした。
そして論功行賞で、オーナーの指示に従い結果をだした従業員には、業者相手に小遣い稼ぎをする気にならないような地位と給与を与えていました。悪さをしなければ報われるという安心感が社内秩序の維持に効き目がありました。

会社の業績が悪化し、約束が守れなくなると奉公人は離れていきます。善人が辞めて、ちょい悪従業員が穴埋めにやってきます。
別の話ですが、国家公務員だった父がよく言っていました。
「自分の部下には有名大学卒が何人もいた、皆わずかな収賄で将来を棒に振っている。出世する役人は、お見合いで資産家の娘と結婚している。カネに困らないので100万や200万の贈収賄には縁がない。」

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