201909-946:泥船だけど沈まない

倒産

私企業の本質は収益力と成長持続性であるという説は周知徹底されてきました。
昭和の終わりからずっと欧米に負け続け、昨今はレッドチャイナにも抜かれ東アジアの半島にまで軽くみられるようになりました。
70有余年前、米国との戦争に負け、その後祖国復興を成し遂げた団塊の世代の親世代にとって、金融業者と上場会社と老舗は倒産しない会社と信じ疑いませんでした。それゆえ団塊の世代はしのぎを削って受験戦争を戦い、有名大学を卒業して大企業に入り、マイカー・マイホームとバブル最盛期まで右肩上がりの経済成長による甘い蜜を吸ってきました。その後の30年は甘い蜜の残りで食い繋いでいます。

今では、ヒトを大切にする経営は収益力と成長持続性の裏付けがないと会社が傾きます。
債務超過・リスケで延命している会社で、ヒトを大切にする経営とかいう話をする経営者がいます。こういうとっくに倒産しているはずの会社は、損切もしないで損失をふくらませています。捲土重来はレアケースとわかっているのに、意思決定を先送りします。こういう泥船に乗っている従業員は気の毒ですが、川向うの野次馬には、泥船と知っているのに沈まないと勘違いして逃げないように見えます。経営者は藁をつかみ、従業員はその足を引っ張っています。こういうネガティブな環境で暮らす勤め人はレアケースではありません。

関連記事

  1. 占い
  2. 騒音
PAGE TOP