201902-46:サボリーマン/2000万人

サボリーマン:こんな言葉があることを知りませんでした。
どうやら団塊の世代のジュニア、ロスジェネ中年のひとつの側面を表現しているようです。
団塊の世代の多くはバブルの甘い蜜を吸い、その後連敗の20年を何とかしのいだ良運の人たちは、いまでは国と企業から年金を支給されています。現役の頃の20~30%の現金収入ですが、収入に見合うレベルにダウングレードできる人たちは日々つつがなく暮らしていることでしょう。
2000万人いるといわれるジュニアたちは、就職氷河期から勤め人を始めています。40代で平社員という想像できない待遇で勤続しているジュニアが労働者の70~80%を占めているそうです。団塊の世代にとって40代前後の頃がちょうどバブル全盛期で、年収1000万円がエコノミックアニマルの平均的な指標でした。非役職者はスペシャリストか職人かアーティストか、それとも落ちこぼれか競争のストレスで精神を病んでしまったか、というところでした。ところが現在はローコストの力仕事の需要はあるが生産性の低い役職者の需要は皆無に近い経済環境です。
国は勤め人の保護に税を投入しています。倒産でもしないかぎり、簡単にコストパフォーマンスの悪い従業員の解雇はできません。いつの世にも存在するモチベーションの低い従業員が、首にならないレベルの最低限の仕事をして人並みより少し下のレベルで暮らしています。サボリーマンと呼ぶようです。出世して無駄に責任を負うよりマシと考えているのでしょう。
団塊の世代では収入と仕事が正比例していたので、出世して責任を負い、いい仕事をすれば後からカネがついてきました。ここが今と昔の違いと推察します。

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