金言−417:教えてあげない

年下だからといって、また年長だからといって、年齢だけで相手をするわけにはい
かないことは、理解しています。

しかし、年長者にそいつの歳には不相応な対応をされたり、年少者に小生意気なこ
とを言われたりされると、ついかっとしてしまいます。顔に出ているでしょうが、
即対応しないですむように、視線をずらし気持ちの高ぶりを抑えようとします。

ところが、人の気も知らないで、「目を見て話せ」とか言われたり、肝に銘じろと
か言われたりしてしまいます。肝に銘じるのは、自分自身であり、他人に、まして
や格下の小僧には言われたくないものです。がっかりしてしまいます。

人間、金も地位もなくしたとしても、プライドを無くしたら終わりの始まりです。
プライドを持たない難民には明日はないというのが定説です。谷底から這い上がる
原動力は、プライドなのです。

ボーナスで何とか帳尻を合わせたいという期待が外れ、年末には住宅ローン返済の
資金が底をつき、マイホームを手放さなければならなくなるサラリーマンが増えそ
うです。資金返済計画が甘いとか、身の程知らずの買い物をしたとかコメントする
のは簡単です。他人の不幸は蜜の味がするそうですし。

名を惜しみ、傷つけられたプライドを反転の原動力にして、何とか明日につないで
いこうとしている人たちがたくさんいるはずです。
この人たちは、「今自分たちがどう思って生き抜こうとしているか、教えてあげな
い」と思っているかもしれません。

教えたら損しますから。

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