金言−398:与党が負けそうな理由

今日は静岡で政党人気度調査の結果発表があります。3日に東京都議選がスタート
しました。公明党は都議選に集中しています。

創価学会が全盛期の頃、一昔前の麻原カルト集団のような魔力があり信徒数が鼠算
で殖え続けました。国政に参加したときは、既成政党にとっては日本海を越えて飛
び込んできそうなミサイルのような脅威でした。

時代が移り、創価学会の信徒数がピークをうち、大躍進の原動力となった折伏集団
は80歳を超えています。公明党の候補者が落選するという情勢になりました。思
うに、公明党が楽勝できない理由は、支持母体の創価学会員数が減少したのではな
く、創価学会と無縁で、今まで選挙権を行使しなかった人たちが投票し始めたこと
です。既存政党支持者の投票率が高水準で維持されているおかげで、自民・公明は
与党として生き残ってきました。裏をかえせば、支持政党なしの有権者が投票しな
かったことが勝因です。

これまでは、過半数を超える政治に無関心な人たちの生活が、過半数に満たない既
成政党支持者たちの投票行為で決められていました。政治に無関心な有権者は選挙
で投票しないことで「声無き声」として潜在的与党支持者とみなされていました。

今までは、投票したい人がいないから投票しなかった有権者が、とりあえず与党で
はない候補者に投票すると政権交代となります。
このことに民主党は気がつきました。

これからは、投票したい人がいないなら、棄権するのではなく、とりあえず自民・
公明推薦ではない候補者に投票すること。こんな簡単な戦術で既得権の甘い汁をす
すってきた政治家(そういう人たちは顔にそう描いてあります)が落選します。

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