金言−309:そんなの関係ない

1)近寄ってはいけない人
自己都合で当日になって予定をキャンセルする取引先の担当者。こういう人は、顧客
優先の気持ちがありません。顧客第一を考えて行動する担当者がいる取引先に変更す
ることが、リスク管理上、必要になります。ドタキャンする人に近寄ってはいけませ
ん。日本国の象徴を継承する方の配偶者もよく自己都合でご公務を当日キャンセルさ
れますが、これについては、国民に他の選択肢がありません。しょうがないですね。

2)見逃し三振
知り合いのお子さんに、学校では皆勤賞、大学時代のアルバイトでは欠勤なしという
「根性」と「実績」をもつ人がいます。親は子の根性を誇りに思っていますが、話し
を聞いている者にとっては、親の躾けの成果だと思います。何があっても休まない人
は、安心して任せることができます。勝負は時の運といいますから、ビジネス上うま
くいかないこともありますが、担当者の当日キャンセルが理由になる場合は、経営者
としては不本意です。大事な場面で、見逃し三振をする打者のようなものです。こう
いう従業員はいけません。

3)そんなの関係ない
朝おきたら、快晴で素晴らしい一日が始まりそうな感じがしました。当日は特別重要
な予定はなかったので、ふと思い立ち、有給休暇をとって、日帰り旅行にでかけまし
た。翌日、出社すると、上司から「くびだ」と怒られました。当日休む場合は、体調
不良で休むのがお約束の会社であったので、体調もよく天気もいいので休むというの
は、ありえない、認められない理由でした。社員が業務に支障のない限りにおいて、
有給休暇をとるのは問題ないと思っていましたが、そんなの関係ないということでし
た。自分の部下が全員待機して、オーナーの鶴の一声に備え、常時臨戦態勢にいるこ
とが最優先事項であったのです。こういう会社はオーナーが引退すると消滅します。

この会社はきっとだめになると予感して辞めたら、その会社がだめになるまで17年
かかりました。
本社の建物があった場所が更地になったのを見て、このままではだめだと損切して辞
めた17年前のできごとを、すっかり忘れていたことに気がつきました。

◆あとがき

スポーツ業界では、不祥事に際して頭をさげるのが苦手なリーダーが2人、テレビに
登場しました。日本の国技といわれ伝統と礼儀を重んじる世界で、理事長は担当大臣
が最敬礼しているのを上から見ているような角度で頭をさげていました。これは、お
なかの脂肪が邪魔していたのかもしれません。
2人目のリーダーは、格闘技での反則行為を謝罪する会見に出席しましたが、チョコ
ンと頭をさげただけで、わが子に反則行為を指示していないと意思表示しました。小
生意気な記者の質問に腹を立てたのか、この親子の基本的本能なのか、相手をにらみ
つけ威嚇する態度を封印できませんでした。

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