ロケット品質

下町ロケットが面白い。
ロケット品質でコモディティ化を乗り越えて差別化で競争力強化を狙う手口です。
これが営業の現場でセールスポイントになっていると作家が絵を描いています。
利益を優先し、高収益が正しくて会社の利益を損なう事業は損切りするという商いを、損得ではなく善悪や美学で拒否しています。
A社は技術者がハマるオーバースペックを嫌い、値ごろ感でかつ良質なモノを大企業出身の優秀な技術者が商品化しています。N社はお値段以上というお得感のあるモノを売っています。両社とも割高なオーバースペックのモノには手を出しません。

東京で集中的に店舗展開をしている蕎麦屋は、店舗を7つの会社で分割管理し、各会社は同じフロアで、同じ商圏でしのぎを削っています。出店場所やメニューなどグループでの縛りは無しで、単純に売上利益の競争をします。負けた店は経営者の鶴の一声でクローズです。極めて合理的でこれで年商100億円です。1番を狙う集団には、パワハラやブラック企業など不平不満をいう隙間はありません。
佃製作所がサービス残業でボーナス無し、低賃金なら、技術者はついていきません。
会社が従業員に儲けた分け前を十分にコミットしている限り、コミット屋さんも、蕎麦屋も家電メーカーも家具屋も深刻な人手不足にはならないでしょう。

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