金言-886:圧倒的優位性を確保したうえで

予定を立てて行動するか、予定は立てないかという話題がバラエティ番組で話題になり、出演タレントの意見が分かれました。先の予定を立てると当日まで縛られ、日を追うごとに嫌になってしまうという人。
逆に先々の予定がないと不安という人。
先の予定を立てるのを嫌う人は、実行する直前まで気分を優先します。1ヶ月前と1週間前、前日、当日と環境が変わり体調も変化し気分も変わります。それなのに、予定で決めているからと強行するのは如何なものかと考えます。
また、予定を優先する人は決まっている予定を変更することで周囲にも迷惑がかかるので淡々と予定通り動きます。予定日に合わせて、準備し当日を迎えるわけです。

どちらが良いとか悪いとかではありませんが、自分が関わった商いでも同じようなことを経験しました。
ドイツ人は予定通りを好み、意思決定に十分な時間をかけますが一度決めたらその通り実行します。年初に決めた年末までの計画は必ず実行します、実現できる・できないではなく計画を実行します。一方南仏のラテン系の商人は、違います。1年前に契約しても当日までどうなるかわかりません。その時々の商いで一番都合のいい最も儲かる選択をするといいます。

ただし、昨今のEU加盟諸国の動きで、商いの場ではどちらが優位かは察することができます。
地中海に面した国は、国の富を吐き出し巨額債務OKでスポーツ大会を開催したり、稼ぐより使う勤め人が多かったり、陽気なその日暮らしです。反対に、地球の上の方の国は2度の敗戦にもめげず、次は勝つぞと国力を蓄えています。

着々と休まず前進する亀に、油断したウサギが負けるというのが定説です。
現在のウサギは、格下の亀に負けた反省から、亀に対して圧倒的優位性を確保したうえで、地中海に3本マストのヨットを浮かべて昼寝を楽しんでいるようです。

関連記事

PAGE TOP