金言−759:自分たちにはもう時間がない

中小企業基本法の定義する中小企業の基準を超える企業を大企業と定義されます。
そういう大企業に20年近くお世話になりましたが、人事部門には無縁でした。
ということで、学生がどのようにして就職先を決めるのかその現場をみたことはあ
りません。
それが何かという世界なのですが、「xxでもいいか」「xxしかない」というの
が求職下位グループの就職先であった時代に、上位グループは官ならキャリア、民
なら各業界1位の企業を選んでいました。そしてもう一つグループ分けできたのが
一匹オオカミもどきの若者でした。あの人たちの中からは、新規事業が生まれたり
アーティストとして名をなしたりという学問芸術商売の各分野で大成功した超人が
たくさん出現しています。
おそらくこの人たちにとっては、他人がすでに経営なり運営なりしているビジネス
モデルのフォローをするという選択肢はほとんどなかったのかもしれません。自分
が描く近未来のシナリオには、それを理解できないまたは理解しない上司の下で給
料と引き換えに貴重な時間と創造力を切り売りする遠回りはなかったはずです。
確かキャンディーズが全盛期の頃、空に輝く星を指さして「自分たちにはもう時間
がないのだから」というギャグで笑いをとっていました。1000に3も実現しな
いアイデアが次々と沸騰していた若者にとっては、きっと共感するシーンだったに
違いありません。
思うに、彼らは同世代の仲間より2倍3倍勉強したり練習したりして、自己実現に
励んで結果を出したのでしょう。自分にはまねはできませんが、それでも、周りの
下位集団をみてそのレベルより少し上を維持すればいいかとは、決して考えません
でした。
今は、その呪縛からようやく解放されて、ぼけぼけ穏便に暮らしています。

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