金言−686:なんとなくあわただしい季節

もういくつと寝るとお正月という、なんとなくあわただしい季節です。
そろそろ今年1年を振り返る雰囲気が高まってきました。
学生は将来性が期待できる企業を就職先に選びます。企業の将来性は経営者の持つ
ビジョンで判断します。会社の業績は「経営者次第」です。
就職する時点での経営者のビジョンは明確になっていますので、その時点での将来
性は判断可能です。しかしながら、その先30年40年と永年勤続をするなら、次世代
経営者ましては2代先の経営者の経営能力が不安になります。
たとえば不動産購入のために組んだ長期ローンの返済の原資を得るために、特定企
業に永年勤続します。これは非常にリスクの高い選択となりそうです。現経営陣が
世代交代した先の将来性は不透明だからです。
311の東日本大震災時に政権を担当した政党の例は、私企業の不確実性とよく似
ていました。政権発足当時の指導者グループに期待して投票した有権者は、その後
の国政では無名のリーダーたちへの不信任投票はできませんでした。
有価証券売買にたとえるなら、投資ではなくギャンブルでした。そして結果は復興
特別税を20年以上、消費税増税というつけがまわってきました。
善良なる市民は今日のことが分かれば、そして天変地異がなければ、明日のことは
大方見当がつきます。世の中はボウフラの浮き沈みのようなもの。良いことがあれ
ば悪いことがあるという振り子のサイクルのなかで暮らしています。ねずみと同じ
で山が動けば逃げ出し、猫が現れれば噛みつくまでのことです。今回の衆院選挙で
も、「窮鼠猫を噛む」「天下大乱新佛出現」とはならず、大納会に向けて年末ラリ
ーが期待できるかなといったところでしょうか。
何はともあれ、楽ではない暮らしを何とかつないでいける健康な体調に感謝です。

関連記事

PAGE TOP