金言−630:顔をつぶさない

フランスの人口は6000万人、年間8000万人超の観光客が訪れる世界一の観
光立国とのことです。

一方で、この国は観光客に対して世界一無礼な国であったそうです。一例として、
エッフェル塔への道を尋ねたフランス語を解しない外国人に、地元のフランス人が
違う方向をフランス語で教えるシーンが何かのキャンペーンで作られています。そ
こで国をあげて観光客イメージアップ対策を実施したそうです。

日本第二の都市の繁華街でのことです。高島屋の目の前で高島屋の場所を標準語で
聞いた東京人に、地元住人は知らないと答えました。まさにエッフェル塔近くの路
地での出来事にそっくりです。空を見上げれば、目の前に建物が見えるのに目の前
のガイドブックしか見ていないからです。(昨今スマホの普及により、GPSで現在
地がすぐわかります。道を聞かなくても画面にルートが表示されますので、無礼の
タネはひとつ減ったと思います。)

同じくフランスで作成された観光関連資料で、日本人はアンケートでは不満を書か
ないのに後で不満を周囲にいうと分析されています。日本人は難しい国民なので、
日本人を満足させることができれば他の外国人の接遇は全く問題ないといいます。

他人の目があるパブリックスペースで相手をあからさまに非難することを多くの日
本人が嫌うのは、相手の顔をつぶさないための「武士の情け」であるということを
フランス人には理解できないかもしれません。

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