金言−623:遠い未来

暖房が始まった中国では、大気汚染が深刻さを増してきました。
大気汚染物質PM2.5が中国大陸から飛来して、今冬もさらなる悪さを日本にもたら
すことでしょう。

中国の大気汚染は、日本では日本列島改造以降、公害として体験済みです。企業の
生産活動によって、地域住民に、健康や生活環境の損失・侵害をもたらすことを
「公害」と定義すると、東京電力福島原発の人災は、公害の範囲内かもしれません
。昨今のマスメディアでは公害という言葉は使われることが減り、地球温暖化によ
る環境汚染が決まり文句になっています。

企業活動や公益にとって、大気汚染や放射能汚染はコラテラル・ダメージ(仕方の
ない犠牲)という不満が残るあきらめが少しあります。その延長線上には、地球温
暖化による環境汚染も、仕方ない犠牲だからと住民に我慢をしいているというよう
な思惑がありそうです。

進化論では、大きさや強さではなく、環境に適合するように変化する生物が生き残
ります。遠い未来の地球で、もし人類が生存しているとしたら、生き残った人類は
大気汚染や温暖化に適合できるように呼吸器官・皮膚や内臓が変化していることで
しょう。

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