金言−538:RIP 東日本大震災から1年

Rest In Peace
未曾有の大地震に加えて、時の内閣と東京電力が悪さをした原発事故。1000年
の一度の天災・人災から1年が経過しました。あらためて、「東日本大震災」で被
災された皆様、ならびにご家族、関係者の皆様にお見舞いを申しあげます。

幸い、一部の有識者が断言した大余震はいまだ発生していませんが、次は2000
年に一度の同時多発大地震(東京直下+東海+東南海+南海+富士山噴火)が必ず
起きると公表されました。

昨年3月11日直前までは、リーマンショックや米国自動車業界存亡の危機感が緩
和し景気回復期待が膨らみつつあるという楽観ムードでした。あの日を境に、近未
来に対する淡い期待が悲観モードに切り替わりました。

福島原発事故の際、米国は即座に80KM圏内から米国民を退去させました。中国
政府は日本で稼ぐ中国人を全員呼び戻しました。朝鮮半島の人たちは福島の海に放
出された大量の放射線物質が自国の海岸に漂着するのを恐れました。中国産の農薬
がたっぷり付着した野菜より原発周辺の国産野菜のほうが脅威になりました。被災
地の工業製品から放射線が検出され、食材も工業製品も、出荷できなくなりました
。国と原発周辺地域の関係者は、深刻な風評の被害を訴えました。

避難所生活を経験しなくても、このぐらいのことはまだ覚えています。
この痛ましい記憶の希薄化を待たずに、首都圏では次のシナリオが用意されていま
す。今度起きたら2000年に一度という見出しになります。今まで何度となく生
存を脅かす危機を逃れ生き残ってきましたが、今度はだめかもしれません。

「だめかもしれない」と自覚することにより、ようやく父の背中が見えてきた思い
です。父から独立して父を超えたと思っているうちに、父はどんどん先に行ってし
まいました。

この1年で、かなり父との距離を詰めることができたような気がします。

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