金言−464:ハードワーカー

サブプライム問題など全く縁がない時代のしがない勤め人の話。

要領が悪く、また昼間は居眠りやら喫煙やらで、席をはずしあまり能率が上がらな
い社員がいました。

彼の評価は悪くありません。朝、一斉に仕事をはじめると、周りは夕方にはかたが
つくのに、彼は終わりません。同僚は上司の帰宅にあわせて飲み会などで席を離れ
ますが、彼は仕事を片づけるまで、帰りません。

次の朝までには、昨日の仕事は完了します。翌朝始業時間になると、また仲間と同
じように新しい仕事に着手します。スタートラインは同じです。昨日と同様、周り
は終わっても彼の仕事は定時に終わりません。

毎晩、深夜まで仕事し、そして翌朝になると、また、同僚と横並びで仕事をスター
トします。単位時間当たりの処理能力が劣るのなら、処理時間を増やせば解決する
ということです。

同僚より多く時間をかけて、要領のいい人と同じ量の仕事をこなします。この人が
生き残る条件はいくつかありますが、まずは健康であることです。連日の長時間勤
務に耐える体力を維持できること。きっと、上司はハードワーカーとしてポジティ
ブな評価をしてくれます。

外資または昨今の日本企業では、長時間勤務は処理能力が劣るとしてネガティブな
評価をするにちがいありません。事務担当者がやるような細かい作業までしようと
する幹部社員は、部下を活用できない管理能力に問題がある人物と評価される懸念
があります。

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