金言−446:私なりのイメージで申しあげるなら

「個人的見解」と前置きしたり、後付けしたりしてコメントする人たちをよくテレ
ビで見ます。また、サラリーマンが社内会議で「独断と偏見」と前置きして意見を
述べることが流行った時期もありました。

何とか評論家と自称する職業コメント屋さんたちが表明するものは、個人的見解に
ほかなりません。個人の立場以外に公人としての立場があるとは考えにくいです。

日本国天皇や閣僚クラス、企業経営者なら、個人と公人の区別がありますが公の組
織を代表していない者が、「個人的見解ですが」というのは、当の本人がコメント
の内容について責任をもたないとう意思表示のような気がします。

「個人的見解」ではなく、公人として発した言葉に責任を持たない政治家もいます
。そういう人としてレッテルを貼られた世襲政治家が首相を辞任し、2日後に民主
党の代表選挙で70%強の多数の支持を受けた新代表が国会で内閣総理大臣に指名
されました。

首相指名後の記者会見で記者の質問に答えている中で、勉強になる一言を聞きまし
た。新首相は、記者の質問に「個人的見解」という責任軽減の決まり文句を使わず
、「私なりのイメージで申しあげるなら」と切り出しました。

すばらしい。このフレーズは使えると思いました。7月の参院選でお礼の意思表示
をしようと思いました。

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