金言−444:ならぬものはならぬ

江戸時代、会津では、子供たちを「親の恩に対して孝を。師の恩に対して敬を。ま
た主君に対して忠を」と教え育てたそうです。
(心のものさし 小牧清立師のブログの一節より)

「会津藩は、官軍に逆らったので明治新政府に冷遇され、会津を走る鉄道はいまだ
単線である」と酒席で、西郷さんの城山で仕事をしていた先輩に聞いたことがあり
ます。薩摩も新政府に逆らったので、いまだに社会インフラ整備は遅れているとい
います。

会津藩の教えの一部:
1)嘘を言ってはいけない
2)卑怯な振る舞いをしてはいけない
3)弱いものをいじめてはいけない

昔、会津の農家でのことです(義理の兄の家ですが)。たくさんいる兄弟のうちの
一人が、一升瓶が何本も転がっている宴席で、定番の「白虎隊」を披露してくれま
した。いつも酩酊して歌うそうですが、これがすばらしいものでした。涙がでるほ
ど感動しました。

「ならぬものは、ならぬ」というか、高倉健の任侠の世界に通じるものがあります。
民間人の不法行為は、理由を問わず結果で裁かれます。法で守られている悪い人
を、法を破って成敗することは認められていません。法治国家ですから、仕方あり
ません。そこで、悲しい「白虎隊」を聞くと、癒されるのでしょう。ともかく、あ
きらめと我慢が肝心なのでしょう。

「健さん」も「力道山」も悪役の反則にぎりぎりまでがまんします。そして、だれ
もが認める限界に達すると、お約束の圧倒的な反撃が始まります。

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