最近の小学校運動会では事前に児童のタイムを記録しておき、同じレベルの児童を並べて走らせているようです。男女混合です。運動能力を合わせているので、どの子にも勝つチャンスがあります。
スタートラインで深呼吸をして精神集中をしたり、身震いをしたりしている児童、自然体でいる子ども、何も考えていないような子どもなど、いろいろな子どもがいます。
何となく、その子どもたちのうちで、誰が一番になるか予想してみました。
そのうち一番になる子どものスタート前の表情とかしぐさが、どの子も似ていることに気がつきました。一番になった子どもと同じような様子の子どもが5回のうち3回は一番になっていました。
競馬場に行ったことはありませんが、パドックで競走馬の顔つきや体のつや、筋肉のはり具合などを見ると、ベテランはどの馬に投票したらいいかが分かるのではないかと思いました。走る前に大半の勝負はついているということを、児童の徒競走を見て確信した次第です。
ところが世界陸上とかプロの競技会は違います。パドックで顔つきや体のつや、筋肉のはり具合などを見てもわかりません。全員が世界一になる気力と体力とスキルを持っていますので、ゴールラインを通過するまでだれが一番になるかわかりません。