金言−352:節目を感じる

物事、下落局面では何をしても裏目に出てしまうと悲観し、逆に、上昇局面では何
をしても幸運に助けられるような楽観的な気分になることが多いと思います。悲観
的な局面から楽観的な局面にかわる節目をどのタイミングで感じるかがとても大切
です。この潮目をほかのだれよりも早く的確に見切ることができる指導者がいる組
織は有望かと思います。周囲からは強運の持ち主と期待され、「幸運にあやかりた
い」と多くの人がモノとカネを持ち込んできます。そして、事業内容が上昇基調の
ときは、人が集まり、潮が引くと同時に離れていきます。

次の衆議院選挙は、もしかしたら潮目を感じるかもしれません。
与党が衆議院で2/3の多数を獲得したのは、郵政民営化と構造改革による効果を
国民が期待したからでした。現政権は、今回の内閣改造で郵政民営化に反対し離党
処分にした代議士を2名閣僚に加えました。懐の深いところを示し、更には郵政民
営化で失った支持者をも呼び戻そうという狙いがあるかと思います。しかし、郵政
民営化に反対し離党した議員を復党させた後の参議院選挙で、与党は惨敗し参院の
過半数を割りました。(小泉元首相は復党させたら参院選挙は負けると警告しまし
たが、時の政権は復党を選びました。)そして、衆院解散に向けて、与党は今回の
福田内閣改造で、懲りずにまたやりました。次回選挙は、年金問題や公務員の公金
無駄遣い、消費税などが争点になるようなので、郵政民営化に対する反動的な動き
は与党離れに影響を与えないと考えているのかもしれません。

名のある企業や老舗が次々と不祥事を告発されて窮地に立たされています。多数の
利益のため(皆のため)という大義名分で許容されてきた不適切な行為が、近頃は
断罪されるようになりました。賞味期限改ざん、産地偽装、残飯の使いまわしなど
は今までもあったはずです。九州の小学校の教師不正採用は長年続いていました。
それが犯罪として摘発されるようになりました。政治家の業界でも、代議士が動け
ば官庁も私企業も何とかなるという時代ではなくなったのです。

節目が変わったことを次に思い知らされるのは、公権力の恩恵を親子代々受けてき
た政治家と官僚たちではないかと予想します。

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