202403-042:朝のあいさつ

とある同族企業本社オフィスのお約束
事業部ごとにヒラ社員は毎朝席に着くまえにオフィスを一回りしてすでに出社している同僚や上司にあいさつしてまわります  肩書きのある社員は上役にあいさつして着席します 職場長は全員からあいさつを受けます 職場長は朝一番に部下の勤怠と体調をあいさつで評価します
ただし例外がありました あいさつする相手はすでに出社している従業員に限られます 出社時刻が遅くなればなるほどあいさつしなければいけない対象者が増えます 故に朝一番に出社して着席していれば あいさつまわりは免除となります

あいさつまわりを嫌って10時定時のところ7時過ぎには出社するヒラ社員がいました すでに着席していてあいさつに来ない生意気な部下に対して上司はネガティブな評価をしました 7時出社の20時退社と9時出社の22時退社の従業員を比較すると早朝出社でも深夜残業でも手当は支給されませんが 夜遅くまで居残る従業員はハードワーカーとして評価されました 時間あたりの作業効率はもちろん対象外です
必死に健康維持に努めた職場長はすでに老衰で鬼籍入り 生き残った元部下には朝のお約束は昔話しになりました なつかしくもありませんが勝ち残りの満足感は楽しめます

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