金言-999:また会いたくなる人

1300年で2人目の「大峰千日回峰行」を達成した大阿闍梨の話を聞きました。
この僧侶の話には説得力があります。その力の源はおそらく1300年間に2人しか達成できていない荒行を見事に達成したというエビデンスに違いありません。
往復48KM高低差1300メートルの山道を3日に1度9年間続けるというのは、神奈川県相模原の大山の男坂を3日に一度9年登るような感じと素人は思います。でもそれを1300年間に2人しかクリアしていないということは、何か厳しいルーティンが別にあるのでしょう。
現在52歳。穏やかで静かに歯切れのいい話し方をされます。
でもやはり、時々瞬間的に鋭い眼光を発します。
きっとこれは、いろいろな業界で一番になった人たちに共通するオーラかと思います。
話のなかでふたつ学習しました。
一つ目は笑顔を絶やさないこと。いつも人生を楽しむこと。いつも笑顔の人にはまた会いたくなる求心力があるそうです。
2つ目はこの世で生きた痕跡をすべて消して旅立つこと。葬式は不要、仲良く楽しく会食して偲んでくれればいい。断捨離の極意かもしれませんが理解するにはまだまだ修行が足りないことを思い知りました。

ちなみにこの僧侶が営む寺は、別院を持たない、墓を持たない、葬式をしない、檀家を持たないということで、宗教法人としては安定収入源がありません。徹底しています。
足元にも及びませんが、このメルマガは次回1000号となります。2001年12月2日に創刊以来19年、毎日曜日に休刊無しで発行してきました。人生100年時代、「まぐまぐ」と長寿を争うことになりそうです。

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