金言-182:温度差

粉飾決算は経営者の責任ですが、就業規則を逸脱して事故を起こした従業員の不始末
でさえ経営者が責任をとらなければ収まりません。そして会社はブランドイメージを
損ない、顧客を失い、シェア低下業績不振というリスクを負います。社員のミスが原
因の事故に、経営者が経営責任をとるのは当然のことです。会社は社員に賠償責任を
問うことができないのも、従業員の保護には必要なことです。

しかしながら、雇用者と被雇用者の間には温度差があります。経営者が徹夜で事故の
後始末をしている間、一般の従業員は定時の仕事を終え放課後は繁華街に繰り出して
ガス抜きをしています。

このような例がありました。
某企業が販促イベントを開催。米国からタレントを呼びお得意さまを招待しました。
イベントは予想以上の成果をあげました。当日の打ち上げ席上、経営者は上機嫌でイ
ベント企画責任者を評価ました。翌日、実施レポートに記録写真(お得様とのスナッ
プ写真を含む)を添付する際にトラブルが発覚しました。記録係が撮った写真が使い
物にならなかったのです。本人はカメラが壊れていたのが原因で、カメラが悪いと言
い訳しました。もちろん、イベント企画責任者はカメラにも係員の小僧にも責任を押
し付けるわけにはいきません。会社は管理責任を問います。経営幹部は、米国人タレ
ントとのスナップ写真を楽しみにしていた顧客に謝りにいかなければいけません。経
営幹部は会社の提供するサービス・品質に傷がつき顧客満足度低下による業績への影
響を最小限に食い止めなければいけません。

この事例では、経営責任を問うほど業績に影響をもたらすことはないので、イベント
企画責任者の処罰で落着します。そして、責任者と記録係の温度差がでてきます。事
故の原因はカメラです。この記録係員は、乗り合わせた車両が事故を起こしても自分
の職場に出社するドライバーのような従業員です。記録係とドライバーの不始末の責
任を取るのは、本人たちではありません。

◆あとがき
ラッキーナンバーに関連した小話を聞きました。カリスマ投資家が、セミナーで紹介
してくれたものです。

ラッキーナンバーが5の投資家がいました。彼は55歳の誕生日の5月5日に、新聞
の5ページを見ると、競馬の記事がありました。その5レースに「5月の5」という
馬を見つけました。そこで、この投資家は全財産をこの馬に賭けました。
結果は負け。この馬は5着でした。

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