金言-976:買うよりも借りよう、そのほうが安全だ

コロナ感染は2年続くというのが最悪の予想ではなくなってきています。
ワクチンが年内に完成してもアフリカや南米やアジアの島国にいきわたるには1年はかかりそうです。
ということは、東京2020は中止です。国家の威信をかけ、巨額の費用を使うイベントよりも目先の感染拡大を抑え込んで経済活動を復活させるほうが優先です。

JTBが冬のボーナス無しとなり、コストのかかる大きな病院では夏のボーナスがでません。みんなコロナのせいです。企業が減収減益になれば当然人件費も減額となります。
35年の長期ローンでマイホームを購入した勤め人の多くが、35年間安定的な収入を見込める雇用関係なんて非現実的だとは考えなかったにちがいありません。
―勤め先が倒産したらどうするの
―減給、左遷になったらどうするの
―離婚するとどうなるの
―大震災がおきたらどうするの
最悪の事態を考えたら何もできなくなるので、たとえ起きても自分だけは大丈夫、何とかなると納得して年収の7倍もする不動産を購入するのでしょう。楽観的に今を楽しむことが次善策には違いありませんが。

令和2年は勤め人の価値観を変える元年になったのかもしれません。
リモートワークでオフィスがなくなり、通勤がなくなり、残業がなくなり、居酒屋でのガス抜きの付き合いがなくなり、不特定多数のヒトとの接触が激減しました。すべて、コロナがヒトの生存を危うくするためです。

今は、安全かどうかがキーワードです。安全でない生活、商い、道具、方法論は嫌われます。
20代前半の頃、仕事になれて安定した暮らしの先を考える余裕ができた頃、マイホーム購入の頭金を十分に賄える蓄えができたとき、マイホームを買うのを衝動的にやめました。この先35年も返済を続け不動産に縛られるのを嫌ったからです。できるだけ身軽にしていれば大きな波が来ても被害は軽微、負債を抱えるリスクが高い不動産には手をだしません。

「買うよりも借りよう、そのほうが安全だ」

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