買い手には「もっと買いたい」、売り手には「もっと売りたい」と思わせるのが商いの定説と、米国ドラマのセリフにありました。何事も勢いが大切です。調子に乗ると、今までできなかったことができるようになります。いままで認められなかったことでもうそのように認められ、デフォルトになったような感じがします。
西洋で2000年以上語り継がれている、モーセが杖をあげて海水を割りヘブライ人がエジプトを脱出する話を思い出します。高校生の頃見た映画では、モーセが疲れて杖が下がると壁が崩れかけました。リーダーが杖を高く掲げている間は、勢いがあります。あの時は杖をまた高くかざしてまた海水の壁が戻ってほっとしました。あれから半世紀、たくさん授業料を払っていろいろ学習しました。高く掲げられた杖はいつか必ず下がる時が来ます。そのリスク管理が一番難しい履修科目でした。