金言−586:少数民族として組み込まれる日

中国市場に参入する我が国の大手「スーパー銭湯」のレポートをテレビで見ました。
入浴料1900円という設定で上海に出店したようです。

日本人店長が上海の現地公衆浴場を視察したところ、

1)浴槽がぬるぬるしている
2)入浴中に喫煙している
3)お湯が汚れて濁っている
4)硬水で石鹸の泡立ちが悪く入浴にはむかない
5)女性用には湯船がない、汚い浴槽を嫌い女性客はシャワーを使う

上海の公衆浴場の現状を知り、3泊4日の事業所研修を思い出しました。
新潟県にあった観光施設に現場のスタッフとして3日間働く係長までの本社社員に
課せられた研修プログラムでした。食と住は現地従業員と同じ場所です。
当時研修した施設は開業間もない事業所でしたが、現地採用を除く季節従業員は借
り上げ社宅に住んでいました。

この社宅の風呂が、上海公衆浴場にそっくりでした。浴槽の湯は汚れ、浴槽と洗い
場の床はぬるぬるしていました。従業員は大部屋で寝泊まりしていました。仕事場
にはマイクロバスが送迎しますので、まるで工事現場に来たような気がしました。
まもなく、この事業所は経営不振で転売されました。劣悪な環境に暮らす従業員に
快適なサービス提供を期待するには無理がありました。

2~3年後に香港経由でシンセンの製靴工場を見学しました。従業員の環境は新潟
の観光施設と似ていました。それから数年後、シンセンの工場は整理整頓が徹底さ
れ、従業員は清潔なユニフォームを着用し、きれいな靴を履いていました。

上海の公衆浴場が日本の銭湯なみに清潔で快適な施設になるのは時間の問題にちが
いありません。我国と中国大陸との国民生活レベルの格差がなくなり、漢民族が運
営する中華経済圏に日本人が少数民族として組み込まれる日がやってくるのは、そ
う遠くないことかもしれません。

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