金言−373:RIP

「安らかに眠れ」の意味。ラテン語でrequiescat in pace 英語で rest in peace

平成の御世が始まった年の初め、国民は歌舞音曲を控え、先帝のご冥福を祈りまし
た。早めの自主規制が前年後半から実施され、飲食宴会イベント業界は仕事が減り
ました。
あれから20年以上経過し、今度は100年に一度という試練が立ちはだかってい
ますが、創業者の遺徳を偲び遺訓を守り社業に励んでいる同族企業は健在であるこ
とと想像します。

どこの同族企業も同様だと思います。当時、二代目が君臨していた某同族企業では
、創業者の月命日に本社屋に勤務する社員全員が創業者を偲び黙祷し、いっそう社
業に励むことを再確認していました。重要な社内会議には上席に必ず空席を設け、
威儀をただして創業者(故会長)の存在を意識し、幹部社員は「故会長ならどう判
断されたか」と昔を振り返りながら議論し、二代目は御遺訓にそった意思決定をし
ていました。10年間は新規事業の着手を二代目に禁じたのは有名な先代の御遺訓
のひとつでした。

このようなお約束は、ファミリーメンバーでも子飼い社員でも直系組員でもない一
般のビジネスマンには縁のない話ではあります。しかしながら、個人のレベルで見
習うべきことがあると最近は考えなおしています。できるかぎり、恩人や肉親の月
命日には、歌舞音曲を控え故人の冥福を祈ることを最優先に考えることにしましょ
う。一年の計に加えました。

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