金言ー885:見殺し>>>パワハラ

先日のTVドラマでパワハラの規定についての主人公のセリフ、大変勉強になりました。
屑と評価した従業員に対して教育的指導をしない、配置転換もしないで放置するのは、見殺しであり、残酷で無慈悲なパワーハラスメントであるという一節です。

屑が自分から辞めるのを待つか、何か就業規則を逸脱する重大深刻な行為が発覚したときに辞めてもらえばいいと考え、ボスは様子見をしているという職場がおそらく昔からたくさんあったはずです。平均的な従業員が同じ職場で足を引っ張る同僚を何とかしてほしいと上司に掛け合っても、会社は動かないという職場環境です。私企業にとっては利益に貢献しない従業員は好ましくない存在ですが、清濁併せ吞むとかいっちゃって、会社にキャッシュフローの余裕があるうちは職場で幅を利かせている主流の従業員の天敵を温存します。日常業務において従業員の勤務態度に緊張感を持たせるために有効と考えているのにちがいありません。

一度だけですが、大手取引先の専務さんに悪さをしている自社幹部のことを耳打ちしたことがあります。
「ボスは騙されたふりをしているだけ、我々は愚かではない、会社経営というのはそういうものだ。」と教えてくれました。悪さをしている者の利益貢献度をはかりにかけて、泳がせているとのことでした。悪い人はそのことを知ってか知らずか、リリースされるまで周囲の迷惑顧みず勝手気ままに泳ぎ回っていました。

今思えば、会社は屑を見殺しにしていたわけです。

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