金言−814:出張に子を同行

独仏英で仕事をしていた頃、欧米の稼ぐ商人は必ずご婦人を同行していました。
商いの現場には同席しません。ご婦人方は昼間は観光やショッピングを楽しみ、デ
ィナータイムに同席して連れのお仲間の歓談やダンスの相手をして、男性方は日中
の仕事から気分転換をして、翌日の厳しい仕事にむけて英気を養います。
ハードな取引をしていましたので、結果をだせばそれなりの待遇が約束されていま
した。ご婦人方の昼間のショッピングの費用は織り込み済みです。

我が国の多くの私企業では、女性同伴で出張するのに難しい企業風土があります。
会社のカネを私用に使っていると疑われるのを嫌い、周囲の目を気にする商人は婦
人同伴はしません。そういう商人は、何日間にわたるグローバル企業の会議で、肩
身の狭い思いをします。夜のパーティで、欧米のビジネスパーソンたちがカップル
でパーティを楽しんでいるときに、独り寂しく酒を飲むしかありません。

日本企業のトップでご婦人同伴をされる方もいます。
どうもトップなら許されそうです、現場で一番稼ぐ部長クラスはできません。やれ
ば社内版フライデーのネタになります。

今回、サラリーマン時代には上記の理由でできなかった婦人同伴出張をしました。
取引先の希望もあったので、実現しました。
婦人といっても、社業を近未来に承継する実子です。

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