金言−809:メイデーは休業

今年のゴールデンウィークも無事千秋楽を迎えそうです。
5月1日は、何年かに1度ぐらいですが、勤め人だった頃の出来事を思いだします。
今はどうかしりませんが、当時のメイデーは休業となる会社がありました。
15年お世話になった会社は同族企業でした。
経営者は、組合活動と某宗教団体の布教活動を嫌いました。
そういう企業風土のなかで、同期の仲間が5月1日に休暇を取りました。
乗合船で海釣りにでかけていたので、日中連絡がとれませんでした。
なぜかこの年に限って、5月1日の全従業員の出勤状態を報告するようオーナー指
示がでました。
そこで、所在が不明の従業員が何人か報告されました。
有給休暇をとって沖で釣りをしていた同期の従業員は、本当はメイデーに参加して
いるのではないかと疑われました。
この会社では従業員の管理責任が厳しく問われました。
国会で野党が任命責任を問うようなものですが、責め方が違います。
オーナーを失望させるような粗相を従業員がした場合、直属上司はもちろん、当の
従業員の入社時の事業所の責任者にまで責めが及びます。新入社員教育の不行き届
きということで、新卒社員の教育を実施した事業所の当時の責任者に監督責任を問
います。さらに同期入社であった従業員にまで事情聴取の範囲が広がります。
これは、恐怖政治ではなく、社業にまい進するにはチームワークが大事であるとい
う経営者のお考えを幹部従業員が実践している証なのです。

関連記事

PAGE TOP