金言−704:次に備える

ITバブルの頃は、毎日のようにシングルバイトの会社のハンターから転職の誘いが
ありました。どこで個人情報を入手するの不思議でしたが、同僚の多くが連日一本
釣りでポジションのオファーがありました。
外資企業でのキャリアは、学歴、勤続年数、勤務態度や過去の栄光ではなく、直近
の成果と次の1年で何が達成できるかが評価対象となります。ヘッドハンターは、
IPOでよく見る目論見書みたいな個人の業務経歴に値段をつけます。採用候補の
直近の実績が即戦力となる分野なら、年収相応の成果物が期待できると経営者は計
算するからでしょう。
かつて、麹町のオフィスで、欧州企業でマネージャの勤務経験を持つハンターと会
ったことがあります。冒頭、外資の厳しい環境をご自分の経験を踏まえて教えてく
れました。そして、立場が替われば門前払いするような相手に、そこそこの評価を
されました。
あとにも先にも1回限りの経験でした。当時、呼びつけておいて素気ない扱いをし
たのは、案件がなくなったためかと思いながらも、少し感情が高ぶりました。でも
、オファーという甘い誘いを受けよう者の後ろにはライバルはいてもサポーターは
いませんが、採用担当者の後ろには人事権を持つ経営幹部がいます。
縁がなかったと諦め、次に備えることで対抗するしかないことを学習しました。

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