金言−604:借りはつくりたくない

社会に出て、仕事をして生計がたつようになると次第に自分なりに自信がついてい
きます。小市民として一通りの人生のイベントを経験すると、ある程度の先が見え
てきます。諦めではなく、外的環境から自分の限界を知らされるからです。

他人から評価された限界性を突き破った地平に新たな可能性を見たいと思いつくこ
とがあります。目標へのアプローチの第1ステップは、他人の世話になったり借り
を作ったりすることです。自分の現在のパワーでは自分の限界を超えるのは困難で
すし、他人の知恵・モノ・カネなどの世話になれば、一回り大きな自分になれそう
な気もします。

そうして、周囲の力を借り他人の世話になって大きくなると、今度は、独立したい
と思うようになります。自分の思いどおりに意思決定をするのに障壁となる「借り
」を作りたくないと考えます。人は孤立無援で成長するわけではなく、人生のいろ
いろな場面でたくさんの人の世話になり借りを作っています。それなのに、ある時
点で借りを作りたくないと手の平を返したい衝動が湧きあがります。

上昇トレンドにある商人は、自分より下にいる新興の同業者に世間の通説を教えて
あげます。
「利用できるものは利用したらいい。」

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