金言−605:理不尽な外圧には我慢しない

本日は次の参院選での各党派の勢いを占う東京都議選の投票日です。
昨日は、「維新の会」橋下氏の駅頭演説を聞きました。違和感のある大阪地方の訛
りもださず歯切れよく標準語で慰安婦問題の真意を都民にアピールしていました。

ナチスのホロコースト、米国の日本人移民迫害に比較して、日本軍の慰安婦問題が
過度に外国から批難されていることに異を唱えたと説明していました。我が国の政
治指導者の一人として、愛国心から、だまっているわけにはいかない、理不尽な外
圧にはきっちりと遺憾の意思表示をするといいます。この発言が、維新の会の支持
率低下を招くことを知りながら、愛国心と選挙をはかりにかけて、愛国心を選んだ
のでしょう。

中学生のころ、米国人宣教師が受け持つ英語の授業で、広島・長崎の原爆投下の話
がでたときに、この先生は、日本人はパールハーバーで米国市民を犠牲にしたこと
を忘れてはいけないと教えてくれました。日本軍の真珠湾攻撃は、広島・長崎の原
爆投下に匹敵する悪さであったようです。

核爆弾投下で日本は米国との戦争に無条件降伏をし、子供たちは進駐軍の兵士から
チョコレートをもらいました。そして駐留軍に平和憲法をつくってもらい、その後
は朝鮮戦争特需で復旧・復興のスピードアップを図ることができました。中国や朝
鮮は戦勝国ですが、敗戦国の日本が経済復興で一時アジアの盟主のような立場にな
りました。この辺にアジアの戦勝国の抗日意識の源がありそうです。

何はともあれ、本日は投票日。今回は争点のない盛り上がりに欠ける選挙とコメン
ト屋さんたちがいいます。そういえば、維新の会は、都議会議員の数が多すぎる、
年収が1600万円は多すぎる、他の自治体が廃止した議会当庁の交通費支給(1日1万
~1.2万円)を自民党から共産党までだれも問題にしない、維新の会は改革すると
主張していました。民主党の失望売りが今回底を打つとは思えませんし、橋下発言
のネガティブキャンペーンが続き、消去法でアベノミクスの勝ちかもしれません。

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