金言−872:儲からないなら損切撤退

メディアが西友売却の報道後、ウォルマートは売却する決定はしていないと発表し
ました。今までの売却案件では、メディアがリークして、当事者はまず否定し、市
場の反応をみます。今回もメディアは売却する方針を固めたと報道し、ウォルマー
トは決定はしていないとコメント。売却方針を固めたかどうかについては触れませ
ん。私企業は、高度な経営判断、意思決定の経過説明や事実をメディアに公表する
必要はありません。不祥事の謝罪会見や株主総会とは違います。そもそも、商いの
プロが手のうちを明かすわけがありません。

ウォルマートの傘下になった西武のスーパーの品ぞろえは、それまでの我が国の消
費者心理を軽視したかもしれません。米国の商人にとって、日本はアジアの小国で
すし、ベトナム・フィリピン・インドネシア・台湾などでは通用するエブリデイロ
ープライスが通用しない、お値段以上の品質にこだわる消費者心理を欧米商人は納
得しなかったかもしれません。ユニクロ、ニトリしかり、ちょっとちがうかもしれ
ないイケアも低価格に品質を上乗せしています。米国やレッドチャイナは、1ドル
の商品は1ドルなりの原価でつくり、品質はそれなりです。カネで買えない価値を
おまけにつけるカスタマーサービスやおもてなしは無料設定していません。そして
この手口で先の戦争以来、敗戦国の我が国に勝ち続けてきました。

米国商人は、また、ベトコンに負けたわけではありません。ローマではローマ人が
するようにするという伝統時な商いの壁を崩さなかっただけです。儲からないから
損切し撤退する、ただそれだけのことです。

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