金言−511:防災から減災へ

まもなく、東日本大震災発生直後、M8クラスの大余震が必ず起きると専門家が警
告した節目の6ヶ月のXデーを迎えます。

不確実なことを、メディアが発表するということは、パニックを誘発することにな
るので、大災害の予知は隠しきれなくなるまで知らされません。直下型地震が発生
してから、株屋さんお得意の後講釈のように、さまざまな兆しや警告があったこと
をジャーナリストや有識者、何とか専門家が教えてくれるにちがいありません。

30年以内に起きる確率は70%ともいわれる首都直下型地震。いつ来るかわから
ないけれど必ずくるということで、いつ来てもいいように準備をしておきたいもの
です。自分なりに最悪のシナリオを描いておけば、有事に少しは減災できることで
しょう。

防災の日の前日、東京は千葉を震源とするM4の地震があり震度3でした。短い時
間でしたが、かなり揺れました。震源地は方位磁石が狂うという異常な地域のひと
つだといいます。大手メディア、行政が発表しない警告を特定メディアや信憑性に
問題があるとされる媒体が発表しています。

参考:
週プレNEWSの記事
『房総半島で方位磁石の南北が逆転する怪奇現象“磁気異常”が多発』『房総半島
の磁気異常が示す「M7首都圏直下地震」の可能性』で警告した、謎の「磁気異常
」。現在、東京湾沿岸部と千葉県房総半島内陸部では、コンパスの針が大きく狂う
という奇妙な事態が頻発している。
今年の4月23日に実施した調査によると、前回は異常がなかった「海ほたる」と
市川PAで、初めて西へ15~30度の誤差が見られた。同じく、前回は異常がなかった
房総半島北部でも、大栄PAで東へ140度の誤差が生じたほか、酒々井PAではついに
南北が逆転するという大きな狂いが確認された。
さらに、これまで異常が観測された地域では倍以上のズレを観測するなど、今年に
入ってから房総半島周辺の異常は、より深刻化している。
海洋学者の辻維周氏によれば、房総半島北東の犬吠埼から南端の野島崎まで約200
キロメートルの太平洋沿岸で、2009年頃から方位磁石の針が大きく狂う異常現
象が頻発している。
地震発生前に自然界で起こる多くの異変(宏観現象)について研究してきた、大阪
市立大学名誉教授の弘原海清理学博士(今年1月逝去)は2009年の調査時に、
こうした磁気異常が表す意味をこう解説している。
「房総半島と周辺海底の岩盤内部で圧力、つまり地震エネルギーが高まり、細かい
亀裂が生じるときに起きる放電現象(ピエゾ効果)が地上の磁場を歪めているので
しょう。1923年の関東大震災(M7.9)の数ヶ月前にも、震源域の南東約50キロメー
トルの野島埼灯台でコンパスが狂い始めたそうですから、今回の磁気異常も大規模
な地殻破壊(本震)が起きる前ぶれとみられます」
弘原海博士の言葉通り、それから約1年半後に東日本大震災が起こった。そして現
在、磁気異常は収まるどころかさらに拡大を続けている。調査を続けていた辻氏に
よると、これまで異常が見られなかった房総半島北部、さらには江東区や江戸川区
といった東京湾沿岸の臨海地区でも次々と磁気異常が観測されている。なかでも、
東関東自動車道の大栄PAでは東へ140度、そして酒々井PAでは磁針が南北逆転す
るほどの大きなズレがあったという。
琉球大学名誉教授の木村政昭博士(海洋地質学)は、この成田を挟んだ磁気異常の
分布が、今後の直下型地震の震源を特定するカギになる指摘する。
「この成田地域は、強い磁気異常が起き始めた酒々井と大栄を結ぶドーナツ状の地
帯の中心に入る“地震の目”です。つまり、成田付近の千葉県北東部の地下では今
、急激に岩盤が壊れ、最後に成田直下で本震が起きる危険が迫っているとしか思え
ません。そしてもうひとつドーナツ状の磁気異常域に囲まれたのが東京湾北部。成
田と東京湾北部を震源とするM7前後の直下型地震を警戒すべきです」
(取材/有賀 訓)

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