金言−447:しっかり我慢して、速攻

サッカーワールドカップが始まりました。ヨーロッパや南米ではこのイベントに対
する関心が日本では想像できないくらい高まっていると聞いています。

元サッカー選手がテレビでレポートしているのを聞きました。
ワールドカップ開催国は、初戦は勝ち、予選では敗退しないといわれています。今
回の開催国南アは初戦で引き分けました。これからは、「開催国は初戦では負けな
い」と職業コメント屋さんたちは、いうことができます。

南アの初戦の戦いぶりを例にあげて、コメント屋さんは「しっかり我慢して、速攻」
という勝ち方を説明してくれました。

「速攻」というと、中国卓球を思い出します。ヨーロッパ選手の後陣ロング(カッ
ト中心)の戦法に対抗して、中陣からドライブで打ち抜く戦法で、日本が卓球王国
を築いた時代がありました。中国の「前陣速攻」が王国を滅亡させました。

丸型ラケットを独特な握り方で構え、卓球台から決して離れることなく正対し、相
手のフォロースルーが終わる前(ラケットを振り切り基本姿勢に戻る前)に相手の
台上にボールを打ち返す戦法でした。日本人プレーヤーは、いつものフォロースル
ーの美学と達成感を味わえると思った次の瞬間、見えない壁にぶつかったようにボ
ールが戻ってきました。

打ち込まれたセルロイドのボールを直接肌で受けると、赤く丸い輪ができます。台
から離れなければ、直撃の回数は相当あります。そういう痛みを「しっかり我慢し
て速攻」の戦法を中国選手は完成させました。

なつかしい、言葉でした。

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