金言−420:ため息

カネの匂いに敏感で営業マンとして営業利益への貢献度が高い上司がいました。た
だし、この人はカネを稼いでいない時も稼いでいる時も、湯水のようにカネを使い
ました。

経理担当者は経営陣にコスト削減、接待費の減額を提言します。経営者は金の卵を
産む実績のある鶏の首を絞めることに躊躇していました。品行方正、無駄遣いをし
ない従業員が評価されるのは管理部門の従業員です。営業部門の従業員は目標達成
するかしないかという結果が評価基準です。人はいいが仕事をとってこない営業マ
ンに給料を払うのは無駄遣いです。管理部門が社外で使うカネは案件受注に無縁で
すが、営業マンが使うカネは適切に使えば受注につながります。

この上司の主張は昨今神通力がなくなりました。減収だが増益と決算見通しを発表
する企業の得意の手口はコスト削減です。当然燃費の悪い営業マンはハイブリッド
タイプの新型営業マンに入れ替えとなります。

大きくカネを稼ぐ営業マンは頻繁にため息をつきます。営業マンは、儲け損なった
とき、不適切な営業行為がばれそうになったときにため息をつきます。どちらにし
ても会社にとっては悪材料になるかもしれないリスクにはちがいありません。

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