202502-30:貸金庫

業界2位に続いて3位の金融業者も従業員による貸金庫からの盗難可能性を金融庁に報告しました
時代劇では代官と越後屋の贈収賄が定番ですが越後屋の従業員も悪さをしていたようです ボスが悪さをしているのに子分が品行方正であるわけがありません

昔々個人情報保護とかいう概念規定がまだ存在していなかった頃の話です
とある都市ホテルには宿泊者用の貸金庫室がありフロントキャッシャーと宿泊客の二つの鍵の同時使用で宿泊者用の個別金庫を開閉していました 貸金庫の宿泊客用の鍵は個別に用意されていましたがフロント側の鍵はパスキーでした どの金庫にも使えました
宿泊客はVIP IP Pとランク付けされ常連客はVIPとなりチェックインの際は関連部門に接遇注意の連絡がありました そのVIPの中に常時貸金庫を利用する方がいました 常連客なので宿泊期間外でも特例として貸金庫の継続利用ができました
某日
フロントキャッシャーが接客中のタイミングでフロントレセプション係が代わりに貸金庫の開閉に立ち会いました 貸金庫の中には1万円札がぎっしり詰まっていてその中から若い衆らしいのがいくつかの束を取り出したのを目撃しました
ホテルマンも水商売の側の人間ですから 金庫開閉時にチップをもらって情報保護をしていた可能性は十分あります
でも月給の3分の1程度の少額の粗相で解雇されるホテルマンが毎年登場していました
札束の詰まった貸金庫を見たホテルマンと銀行員には同じ誘惑がありました
ただし金融業者の従業員は本人の生涯賃金を超える金額を盗みます

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