202206-232:企業のVI

有価証券取引のコメント屋さんたちの決まり文句のひとつに、投資家は顔の見える経営者がいる銘柄を選ぶというのがあります。メイクアップされたキレイな財務諸表は過去の記録で、半年から1年先さらには長期的な展望という視点ではどんな人物が経営しているか、ビジョンはどういう内容かが気になります。

取引先とのビジネスミーティングの席上、出席者と際立って服装が違うトップがいる企業がいくつもあります。
アップルのスティーブ・ジョブス氏は、スーツを着ませんでした。彼は、黒いロールネックにジーンズとテニスシューズをはきました。Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏。彼のシルクのフーディーは彼の個人のブランドの一部だったようです。最近はネクタイをしてメディアと接触していますが。
昔お世話になった英国企業のCEOは、いつも蝶ネクタイをしていました。部下には銀行員ではないのだからと、カジュアルウェアを勧めました。

カリスマ経営者の服装は、会社のVI(ビジュアルアイデンティティ)になっています。ボスお約束の服装なので、一般従業員が真似することを憚る環境です。
従業員にはユニフォームを着用させて経営者と区別するとか、経営陣の社章は金色で従業員は銀色にしていた会社もありました。不特定多数の相手にだれが意思決定できるかを明示しています。

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