202010-556:末代まで名誉

日本酒の蔵元での蔵出しを体験したことがあります。国の迎賓館で日本酒を要人にサービスする際、50種の銘柄のひとつに選ばれているそうです。この蔵元は現地の名家で、明治天皇が30歳のとき日本各地を行幸されたときに1泊された母屋が公開されていました。明治天皇が使われたものは一切残されないそうですが、食事に使われた箸だけが残され展示されています。風呂もトイレも持ち込み、そのための建物を仮設し、そして解体します。風呂の残り湯は、万病に効くとされ行列ができたそうです。宿泊代として、現在の価値で200万円相当が支払われたそうです。しかしながら、付き人が400人いました。民としては末代まで名誉として語り継がれますが、膨大な出費であったことでしょう。いつの世も商人には名誉を買うカネがありそうです。

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