金言-139:オイルショック

オイルショックというと、スーパーからトイレットペーパーが無くなって社会問題に
なったような記憶があります。それならトイレットペーパーが無かった時代にどうし
ていたかを思い出せばいいと思いましたが、インフラが違いますので、一世代前の紙
を使うわけにはいきませんでした。

今はオイルショックといえば、原油高による株安が関心事です。ところが、先週出席
したN証券の投資セミナーでは、オイルショックはまだまだ先のことで、過剰反応だ
と講師がつぎのように説明してくれました。
(推奨銘柄に石油関連株を追加した理由)

1)原油価格
第一次、第二次オイルショック当時の原油価格が40ドルでした。これは現在の貨幣
価値に換算すると、70ドル相当です。現在の原油価格40ドルは、当時の価格で換
算すると25ドル程度になります。まだまだ、原油価格は安い水準です。

2)ガソリン消費量と埋蔵量
車の性能が向上して、燃費が当時と比較してかなりよくなっています。また、石油採
掘技術が向上し、採算がとれる油田が増えています。今までは採算がとれないという
理由で放置されていた油田が見直され、採掘可能な埋蔵量が増えています。

3)GDP上昇
米国が4.2%から4.5%、日本が2.7%から3.4%に切り上げられています
。原油価格上昇よりGDPの上昇の効果が上回っています。
実質的には、1バレル30ドルの供給態勢と計算されます。

以上のような明快な理由により、40ドル台の原油高による株安は過剰反応であり、
まだまだ日本株は上昇の余地があるということでした。何しろ70ドルまで余裕があ
るそうで、オイルショックの不安は杞憂ということです。

選挙演説みたいなもので、有権者が票を投じることで政権が決まります。ファンの人
気投票でイベント出場メンバーが決まります。みんなが買えばその株は上がります。
外国人投資家の売買動向で日本株が左右されるという不本意な市場は、個人投資家の
ボリュームと動き次第で流れが変わるかもしれません。

◆あとがき

昔、家の風呂釜が壊れて、お湯が沸かなくなったことがありました。修理が終わるま
で家族は銭湯に行き、自分は会社のシャワーを使うでことで切り抜けようと家族に言
ったことがあります。洗面台の蛇口をひねるとお湯がでる時代ではありません。

そこで、息子が台所に取り付けてあるガス瞬間湯沸かし器からバケツでお湯をバスタ
ブに運んで一杯にすれば、風呂が使えるといいました。確かにそうでした。現状をし
のぐときに、ただ我慢するのではなく、バイパスを考え、代用品で間に合わせる工夫
をすることを、このとき子どもに教えられました。

残念ながら、実生活ではこのことをすぐ忘れ、今までどおりの方法しか思いつかず余
分な出費をしたり手間をかけたりしていることに、時々気がつきます。

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