金言−452:聞かれたことだけに答えるリスク

反抗的な態度をとる人の決まり文句のひとつは、「聞かれなかったので」です。

質問されたことだけに答える、質問に関連する重要なことについてはコメントしな
いネガティブな態度をとる人とは、一緒に仕事をしたくありません。

保有情報を開示しないと相手だけでなく本人の所属する組織全体に悪い影響を及ぼ
すことがわかっていても、保有情報を開示しません。情報提供しなかったために損
をした場合、それを相手の責任にします。嫌いな相手には、必要以上の話をしない
わけです。

極めて当然の行動です。好き嫌いで仕事を選んでいるわけにはいかないことも知っ
ているのですが、会社の利益より個人の好みが優先されます。

こういう輩には、レッドカードです。即退場。野球賭博をした相撲レスラーと同じ
処分をしなければ会社は想定外の損失を被るリスクを負います。

一方、処分される側の立場で考えると、関連情報を開示しないのは保身のひとつと
なります。特に弱者が手のうちを強い相手に見せたら勝ちが遠のきます。立てこも
り犯人が要求をださない状況と同じで、官憲が圧倒的優位に包囲しても手がだせな
い場面に似ています。

優位に立てば相手に徹底的に情報開示をもとめ、劣勢に立った場合は聞かれたこと
だけに答える保身の戦術をとります。組織の利益より個人の美学を優先します。
「世のため人のため」を考え、こういう人にならないよう精進したいものです。

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