金言-106:この会社には投資しない

1)オーナー:ベンチャーキャピタルの社長

2)小売、飲食、流通など参入障壁の低いビジネスへの投資評価基準

・経営者の資質:21%
・営業・販売力:19%
・ビジネスモデル:16%
・商品・アイデアの優位性:12%
・企業体力:11%
・対象市場の成長力:5%
・その他:16%

3)IT、バイオ、半導体など参入障壁の高いビジネスへの投資評価基準

・技術力、商品、アイデアの優位性:47%
・参入市場が急成長していること:11%
・営業、販売力:9%
・ビジネスモデル:9%
・企業体力:3%
・経営者の資質:2%
・その他:19%

4)この会社には投資しない

・しっかりした販売戦略を持っていない会社
・ライバルを軽視する会社

このような会社は、市場の動向や競合他社の営業内容に関心が薄く、販売戦略を見直し競争力を蓄えようとしないので、将来性のある会社として評価できないそうです。

◆あとがき

この10年、日本の国際競争力はずいぶん落ちました。昔エコノミックアニマルとかジャパンアズナンバーワンとかいわれた頃1番か2番だった日本の国際競争力は、2002年のIMD調査によると49カ国中で30位とされています。日本のビジネス風土の弱点としてあげられている中で、企業家精神は49位、企業開業率は48位、企業幹部の国際経験は48位です。調査対象国の数は49ですから、最下位です。海外赴任経験、海外との商取引経験をもつ大企業出身者の創業が、今の日本の弱点を切り返すテコになることを確信します。

来週からは12月です。この1年はこういう年にしたいものだと一瞬思った正月が、つい先週のことのように感じるかもしれません。決算もサンクス・ギビングデーも終わった外資の連中の頭の中は、クリスマス休暇。2003年の終わりが始まります。

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