金言−305:3世代目は危ない

1)今年の朝顔は不作でした。
毎年、秋には夏の間によく咲いた朝顔の種をとって、来年に備えていましたが、今年
はできませんでした。6月から勢いよく芽をふきだしたのですが、そのあと葉がきれ
いに育たず、つるも元気がなくなりました。結局種ができるような花が咲かず、夏の
さかりにあきらめました。
植木鉢の土を変えずに追肥だけを繰り返したことにより、3年目の夏には次の世代に
種を残すことなく、初代に咲いた朝顔は、3世代目で終わりました。日照あり、追肥
あり、水遣りありという環境でも今年は育ちませんでした。土を変えるなどのしかる
べき環境整備を怠ったのが原因だと思いますが、我が家の朝顔は姿を消してしまいま
した。

2)3代目は危ない
創業者が一代で起した会社は、2代目までは先代の番頭さんたちが若社長を補佐しま
すので、問題なく事業継続ができますが、3代目になるとおかしくなってきます。創
業者の苦労も2代目が承継した創業のDNAも、3代目には伝わりにくいものです。
会社の寿命は100年ともいわれます。3代目が節目になるようです。ここで第2の
創業を経験して次の100年が始まります。

3)3世代目が変革期
もしかしたら、1000年以上続いているというやんごとなき家系も、昭和の時代に
大変革をとげた後、3世代目の次の元号で継承の流れが変わるような気がします。明
治でかわり、昭和でかわり、次の変革期は平成の次の元号です。小泉政権で大きく変
わった与党は、2世代目が政権を放り出し、3世代目は選挙運動中です。この政権は
衆議院解散で選挙に突入すると、与党の体質が大きく変わらない限り、選挙で野党に
負けます。そして「天下大乱、新佛出現」となります。

◆あとがき

父が、生前、祖父の時代に倒産したことに加えて、家業は3代目でつぶれることが多
いと、倒産後から3代目の私に遺しました。父の言葉どおりになってきたかもしれま
せん。3代にわたって住みなれた実家を売却し、祖父が再起の地として選んだ土地を
離れました。何とかしなければいけないのは、宮崎県だけではありません。他人事で
はないことはわかっているのですが、ときどき忘れてしまいます。ここで、何とかし
ないとベランダで姿を消した3年目の朝顔と同じです。

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