金言−689:フレッシュスタート

仕事始めには、明治神宮に事業計画必達祈願をする会社が多数あります。
12月決算の会社は、期首を迎えて仕切り直しというか、フレッシュスタートとな
りました。
長年勤め人をやっていると、公金(会社の経費)を贅沢に支出するのが非常に得意
な上司が何人も目の前を通過していきます。
こういう人たちは、「目標は必ず達成するから安心して任せてくれ」といいます。
ただし100%任せてくれないと目標は達成できないとか、受注契約のコミットは
できないとかいって経営陣から営業活動資金を引き出し、期末には押込営業で数字
をつくります。
目的のために手段を選ばないので、法令順守の気持ちは希薄です。
「俺の目を見てくれ、うそをついていると思うか」と涙を流しながら平気でうそを
つきます。そして次の勤め先を確保すると、涙声で自分の力不足で迷惑をかけたと
いって、会社に負債を残して消えていきます。
こういう人たちは営業能力がきわめて高いので、だまされたふりをして一時的・限
定的に利用しようとする経営者の思惑(期待)買いの対象となります。売上を作る
営業マンと株主の受けを気にする経営陣とは相性がいいので、次々に働き口がみつ
かるのでしょう。
できる営業マンは、常にフレッシュスタートをしています。

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