201901-30:心当たりのある商人はご参考に

多国間でのM&Aが儲かるビジネスマターであった頃の話です。
現在と似たような案件に例えるなら、ゴーン退場後の覇権争いモドキです。
ABC3社がA社の持つブランドの支配権をめぐって大きなカネとヒトが動いていました。
A社はアジアパシフィックの拠点を香港に移し、日本の拠点をクローズしました。商権はB社に暫定的に譲りました。C社と連携していたA社の日本の代表は雲隠れしました。C社は残りの商権をB社に移して撤退しました。
日本の残務処理をC社に丸投げして雲隠れしていた代表は香港に移り、アジアパシフィックの代表に昇格しました。そして、数年後、A社はB社から商権を取り戻し、B社はA社のブランドを失いました。
参考になるのは、ABC3社がからむドロドロの残務引継ぎ作業をA社がC社に丸投げしたところです。C社が生き残りをかけてすがってくるのを計算して、ハグして心配するなとささやいたのです。そして沈黙です。
沈黙していた時期に次の勝負の準備をしていました。この沈黙をB社はB社の勝ちと勘違いしました。
やはり沈黙は金ということです。

関連記事

  1. ハイと返事
PAGE TOP